2005年11月24日
価格の設定
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先日の『きっとかなう会』も大盛況でした。 内容については、またHPをアップ次第、後日ご連絡します。
『きっとかなう会』の翌日より、沖縄へ2泊3日の旅行へ行ってきました。 初めての沖縄で『価格の設定』について面白い事実確認をしました。
いくつかの観光地を廻りました。 そこでお土産品として『海ブドウ』が売ってあったのです。 価格は1パック1,000円です。 原価や利益率が分かりませんが、直感的に高い価格だと思いました。 おまけに試食するととても美味です。 思わず購入しようかと思いましたが、結局最後の観光地にでも売っているだろうと思い、購入は見送りました。
翌日の夕方、国際通りの市場に出向きました。 そこは、観光ブックに必ず掲載されているスポットで、市場で購入した食材を2階の食堂で直ぐに調理してくれるサービスが売りのところです。
市場で魚を選んでいる私の目に飛び込んできたのは、パックに分けられて、積み重ねられた『海ブドウ』でした。 その価格、4パック1,000円。
観光地は市場の4倍の売値だったのです。 しかも、全ての観光地は同じ価格でしたので、1パック1,000円は観光地での市価なのです。
通常、販売価格は市場の需要と供給によってきまります。 今回の事例は、それに客層を加えたものです。
市場は通常お土産を購入するより、日々の生活の為に食材を購入する場所です。 つまり、市場の客層は地元民です(国際通りの市場は観光客も多いのですが・・・)。 対して、観光地の客層は観光客です。
『海ブドウ』は沖縄庶民の食材ですから、おそらく需要は観光地より市場の方が多いでしょう。 それなのに、価格は市場の方が安く、観光地の方が高いのです。 この違いこそが、客層による価格設定の違いなのです。 観光客は地元の食材について平均価値が分かりません。 それに、旅行気分が伴って少々高くても、思い出やお土産と言って、欲求を正当化することにより購入する人が多いからです。
尚、価格を設定する要素について、他にブランド力というものがあります。
たまに旅行をしてみると、このような価格設定についても勉強させられます。 多くの気付きがあります。 知らない土地に行くのも、新たな発見をして、よいものですね。