私募債格付けアップの必須条件―定量分析

2005年10月30日

赤字の種類と金融機関からの見方

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   企業の赤字決算には種類があります。  その種類毎に金融機関の見方が違うのです。

   1.創業赤字

   創業赤字とは通常、創業を開始して利益が出るまで数年かかるという概念から、一般的赤字として認知されているものです。  しかし、現状は様々なビジネスモデルが存在し、創業初年度から黒字決算ということもありえます。
   金融機関は、創業赤字を仕方の無い赤字と捕らえているようです。  ただし、事業計画と大幅な乖離がある場合は別扱いとされますので、事業計画に対しの概ね7割の達成が必要です。  期間も3〜5年は創業赤字として認められるようです。

   2.一過性の赤字

   一過性の赤字とは、リストラとしての特別損失や、退職する役員に対する慰労金等が原因での一時的な赤字です。 
   この場合は最終利益が赤字でも、しっかりと粗利益・営業利益を確保していれば、問題ありません。  しかし、金融機関に赤字の原因と来期以降の黒字計画をちゃんと説明する必要があります。 

   3.慢性赤字  

   営業利益が赤字であり、客観的に恒常的な赤字体質であると判断された場合が慢性赤字です。  この場合、根本的な企業構造が問題ですので、間違いなく格付けランクダウンとなります。 
   必要以上のランクダウンとされないためにも、中期経営計画やリカバリープランを作成し、金融機関へ十分な説明を行うことにより、定性分析でプラス査定要因と位置づけてもらうように努めましょう。 


   以上のように赤字にもパターンがあります。  どの赤字の場合でも、金融機関には十分な説明を行い、会社としての姿勢や黒字決算への対策について、しっかりとアピールすることが重要です。

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   第二回目、異業種交流会きっとかなう会』は11月21日(月)に行います。 
   なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。  質問も受付ます!!  福岡県並びに北九州近隣の方のご参加をお待ちしております。  


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この記事へのコメント

1. Posted by rape movie   2006年04月02日 05:21
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2. Posted by buy tramadol   2006年04月18日 11:33
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