2005年07月18日
売掛債権流動化
資金調達も時代の流れと共に多様化されています。 少し前までは、大企業しか使えなかったスキームも、今は中小企業が使えるようになっているのです。
そのなかで、売掛債権流動化がメジャーとなってきました。
売掛債権流動化とは、保有している売掛金を信託化し、証券とした信託受益権を投資家に買い取ってもらうのです。 簡単に言えば 売掛債権の売却です。
商品の売り買いと同じで、売掛債権を売り切りする訳ですから、後にその売掛債権が貸し倒れとなっても関係ありません。 手形割引のように銀行から買い戻す必要もないのです。 リスクヘッジとしても有効です。
現在、商工中金などの政府系金融機関で取り扱っていますが、まずは取引のある金融機関へ相談することをおすすめします。
注意する点は、取引先との契約で、債権の譲渡制限がある場合です。 その場合はこのスキームが使えません。 手形で受け取り、手形流動化というスキームが使える可能性がありますが、現在ではまだ金額や銘柄等で基準が高いようです。