2005年06月
2005年06月29日
セーフティーネット保証制度
セーフティネット保証制度の紹介です。
この制度は中小企業者を対象としています。 活用すると保証限度額の別枠での融資が受けられるばかりか、保証協会の保証料も1%以内と非常に低利になります。
セーフティネット保証制度は
1号から8号までの制度形態に分かれています。
1号:連鎖倒産防止
2号:取引先企業のリストラ等の事業活動の制限
4号:突発的災害(自然災害等)
5号:業況の悪化している業種(全国的)
6号:取引金融機関の破綻
7号:金融機関の経営の相当程度の
合理化に伴う金融取引の調整
8号:金融機関の整理回収機構に対する
貸付債権の譲渡
なかでも、1・2・5・7号が多く使われているようです。
私も実際に7号を活用したことがあります。 7号は指定金融機関からの直近の借入金残高が、前年比で10%以上減少している場合に適用されます。
手続きは非常に簡単で、北九州ではテクノセンター内の中小企業振興課より申請書類をFAXで入手し、記入後に中小企業振興課へ出向き、押印を貰えばよいだけです。 その申請書類を添えて金融機関に保証協会付き融資を申し込めばよいのです。
現在の指定金融機関は4大メガバンクをはじめ、西日本シティ銀行、大分銀行、肥後銀行、親和銀行、福岡ひびき信金などが指定されています。
まずは取引銀行の担当者へ相談しましょう。
ブログランキングへ クリックのご協力をお願いします。
北九州で異業種交流会を立ち上げようとしています。
なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。
2005年06月27日
会計伝票
経理処理の時に、会計伝票を使用している会社が多いようです。 会計伝票の形は様々ですが、起票して、会計伝票をプリントアウトし、保管する会社が大半です。
会計伝票は必ずしも保管しなくて良いのです。 税務上も問題ないのです。
簿記には総勘定元帳というものがあります。 総勘定元帳は保管が義務付けられているので、これを保管していたら問題ありません。
後々、仕訳取引を検索できるような、データベース化されたパッケージソフト(ほとんどが対応していますが)だと問題ないでしょう!!
ブログランキングへ クリックのご協力をお願いします。
北九州で異業種交流会を立ち上げようとしています。
なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。
2005年06月25日
北九州の制度融資―開業支援資金
もう急落して止まりません・・・ ブログランキングへお助けクリックを!
今日は北九州市の制度融資のご紹介です。
制度融資はいくつかありますが、今回は新たに開業する人の為の制度融資です。
資 金 名 :開業支援資金。
資金使途:新たに事業を開始しようとする方又は開業後6ヶ月未満の
方に必要な資金。
申込資格:適切な開業計画、開業時に必要な資金の3分の1以上の
自己資金を有し、次のいずれかに該当する方。
ア. 開業する業種に2年以上の従事経験がある方。
イ. 法律に基づく資格を生かして開業する方。
ウ. 国、県、市等が開催する開業支援講座の修了者。
エ. 雇用の創出を伴う開業を開始する方。
限 度 額 :1,250万円以内。
期 間 :7年間(うち1年据置き可)。
金 利 :1.55% + 1.07%以内(信用保証料)。
担 保 :確実な連帯保証人 1名以上。 担保は必要に応じて。
正直言って、金利と担保面で不満がありますが、市が税収アップを目論んで作成したという性格であるため、審査は比較的軽い様です。
他にも国民生活金融公庫の開業融資がありますので、比較検討をしたほうが良いでしょう。 今は金融機関も選ぶ時代です。
北九州で異業種交流会を立ち上げようとしています。
なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。
2005年06月22日
付加価値とは
よく付加価値を高めろ!! なんて言いますが、付加価値とはなんだと思いますか。 辞書を引いてみますと『生産過程で新たに加えられた価値』と書いています。 これって・・・、理解不能ですよね。 別の書籍で調べたら『企業の営業活動を通じて、新しく生み出した価値』とあります。 なんとなく核心に迫ってきました。
では、付加価値を簡易に説明しますと・・・、それは粗利益のことです。
会計上の付加価値の定義は色々ありますが、簡単に付加価値とは粗利益のことだと覚えてください。
100万円で商品を仕入れたとします。 それを150万円で売上げた場合、粗利益は50万円です。 つまり、その会社が生み出した付加価値は50万円ということです。
ビジネスでは、いかにして付加価値を高めるかが重要になってきます。
『付加価値 = 企業の存在価値』といっても過言ではありません。
社長や従業員の給料、そして経費類は、全て粗利益から支払われます。 売上げを伸ばすことも重要ですが、いくら売上げを伸ばしても、粗利益以外の部分は(売上原価)外部へ流出するお金です。
粗利益=付加価値を上げるビジネスモデルを構築することを心がけましょう!! 決算書の見方をご参考に!!
北九州で異業種交流会を立ち上げようとしています。
なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。
2005年06月20日
表面金利と実質金利
銀行から資金調達をするとき、金利の折衝がとても重要になります。
銀行が年利○%と提示してきた金利を表面金利といいます。 融資を受ける側も、金利を○%にして欲しいなどの折衝を、この表面金利について行います。 しかし、重要なのは実質金利を理解することです。
例題
下記前提条件のもと、銀行から1,000万円を借り入れたとします。
前提提条件
1.借入金利 年3%
2.通常、預金口座へ常に300万円預け入れている。
(分かりやすくするため、平均残高・末残高ともに300万円)
3.預金利率 年1%
(実態はご存知の通り こんなに良くありません )
では、表面金利は 年3%ですが、実質金利はいくらでしょうか?
答えは 年利 約3.85%
計算式
〔(1,000万円 × 3%)-(300万円 × 1%)〕÷700万円 ≒ 3.85%
計算式を見ても分かるように、 借入をした1,000万円のうち300万円は実質自己資金です。 結局、700万円しか借入れをしていないのに、1,000万円借入れたのと同じ金利を支払うことになります。
銀行は実質金利を儲けの指標としています。
金融機関は、この実質金利を上げようとして、預金を多く置いて欲しいと打診してくることがあります。 その場合、金融機関の資金効率が良くなり、金融機関が得をすることになるのです。 つまり、預金に応じると資金効率が悪化して損をします。
常に実質金利という概念を念頭に置いて、預貸率に注意しましょう。
北九州で異業種交流会を立ち上げようとしています。
なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。
2005年06月19日
2005年06月17日
売上アップの方法―飲食業の場合
売上の仕組みを理解すれば、理論的に売上アップの方法を考えることが出来ます。
売上を理論的に説明すると・・・、売上は掛け算なのです。 小学校の算数で習った掛け算です。
売上 = 数量 × 単価
この公式を見ると、数量を上げるか、単価を上げるかで売上がアップすることが分かります。 これは普遍的な原則です。
では、業種別に見てみましょう。
◎飲食業
売上 = 客数 × 客単価
客 数とは・・・客席数 × 回転率
客単価とは・・・食した品数 × 1ヶ当りの平均単価
飲食業の場合、客数を増やすこと。それには回転率を上げることです。
以外と思うかも知れませんが、メニュー数を減らすことが効果的です。 メニューは定番メニューだけにして、あまり人気の無いメニューは思い切って削除することです。 管理品目が減り効率化します。 在庫も減るし、調理速度は早くなり、結果的に客の回転率が上がります。
最近、居酒屋に行くと、無数の焼酎銘柄がメニューに掲載されています。 しかし、本当に売れているものは、いくつかの銘柄だけです。
パレートの法則(ABC分析)をご存知でしょうか。
全品目の内、たった2割の品目が、売上全体の80%を占める。
パレートの法則からも分かる通り、品数を闇雲に増やすのは逆効果です。 在庫が増えるとキャッシュフローも悪化します。
お客様が何を望んでいるか!
顧客心理を理解して、得意料理を中心にしたメニューにする。
売上を上げるには、自分の土俵で勝負しましょう。
2005年06月15日
小切手よりも・・・
小切手を受け取って銀行へ持っていったからといって、直ぐに現金化される訳ではないことは、前回お伝えした通りです。
思い切って、取引先へ『振込みへ変更してもらいたい』旨の文書を通知しましょう。
上手く行けば、資金繰りの改善と事務の手間が省けます。 小切手の管理に気を使う必要もなくなります。
応じてくれない取引先とは個別折衝となりますが、振込み手数料を引いてもらって構わない(振込手数料 当社負担)、と提示するのも有効です。 なぜなら、銀行に小切手を取立てに出した場合も、手数料が掛かるからです。
それでも応じてくれない場合の理由の一つに、先方の事務負担が増えることが挙げられます。 振込み支払いを一切せず、手形と小切手支払いのみをしている会社です。
自社の都合ばかりを言う訳には行きません。 先方の都合も理解しましょう。
2005年06月13日
手形・小切手の受け取り
代金回収方法の一つで、小切手による回収があります。 会計上では小切手を受け取ったら『現金』という勘定科目を使いますが、資金繰り上はまったく似て非なる物です。
小切手は受け取った後、銀行へ持ち込みます。 そこで資金として使えるものと、資金とならないものがあるのです。
小切手は当店券と他店券というものがあります。 当店券とは、銀行にとって、自行が振り出した小切手のことです。
小切手振出しの同一銀行・同一支店へ持っていくと資金化できます。 しかし、同一銀行でも、他地域の支店へ持っていった場合は(管轄手形交換所以外の地域)、資金として使えないのです。
例えば、福岡銀行/北九州営業部 振出小切手を、福岡銀行/小倉支店へ持って行った場合は、同じ銀行で同じ手形交換所(北九州)の管轄なので、当日資金として使用できます。
しかし、福岡銀行/本店(福岡)へ持って行った場合は、同じ銀行でも、手形交換所の管轄が違うため当日資金として使えないのです。
面白いことに、通帳には記帳されます。 しかし、資金として引き出しが出来ません。
他店券は、銀行にとって、他行が振り出した小切手のことです。 この場合、同じ手形交換所の管轄地域であっても資金として使えません。
管轄地域が違う場合は『取立て』という処理をします。 その場合、手数料も高くつきますし、資金化には3営業日ほどかかります。
手形の場合も同じで、満期日=資金化 ではありませんので注意が必要です。
資金繰りを行うときは、気を付けましょう。
2005年06月10日
銀行取引はパソコンで!
昔は仕入先への振込みを、わざわざ銀行へ行って手続きするしかありませんでした。
銀行まで時間を掛けて行き、番号札を引いて、順番を呼ばれるまで待ち、行員が処理を終えるまで待つ・・・、終えて帰ってくる。 最低でも30分は掛かります。
平均8時間労働で、その内の1時間を休み時間とした場合、7時間の内の30分です。 非常にもったいないことですね。 30分あればかなりの仕事が片付きます。 時間当たりの採算性を考えてください。 これは改善ポイントだと、すぐに分かりますね!
では、改善方法は・・・。 銀行を会社内に設置してしまいましょう!!
といっても、本当に銀行員を呼んで支店を作るわけではありません。 それは、銀行のEB(エレクトロニック バンキング)ソフトを導入することです。
EBを導入すると、会社のパソコンで振込みが出来ます。 また、口座の残高や入出金明細の取得ができます。 振込み手数料だって、窓口へ行くより安いのです。 EBはほとんどの銀行で取り扱っていますので、メインバンクの融資担当者へ連絡し、直ぐに照会を受けましょう。
また、都銀や一部の地銀では、ソフトではなく Web上で取引ができるシステムがあります(例:東京三菱銀行biz)。 こちらのほうがランニングコストが安く、月1,000円くらいです。
因みにEBソフトを導入するには、ソフトの購入費と、毎月の使用料が掛かってきます。 しかし、これは定価ですので、銀行との折衝でどうにでもなります。 定価10,000円/月 となっていても、折衝で3,000円/月程度となった例もあります。
これで、会社に居て数分で振り込み完了!
振込み手数料も安く済む!! メリット増です。
50位以内の壁は厚いな〜ブログランキングへ クリックお願いします。
勉強のあとはちょっと一息『惰眠グラブ』へ