2005年07月18日
売掛債権流動化
資金調達も時代の流れと共に多様化されています。 少し前までは、大企業しか使えなかったスキームも、今は中小企業が使えるようになっているのです。
そのなかで、売掛債権流動化がメジャーとなってきました。
売掛債権流動化とは、保有している売掛金を信託化し、証券とした信託受益権を投資家に買い取ってもらうのです。 簡単に言えば 売掛債権の売却です。
商品の売り買いと同じで、売掛債権を売り切りする訳ですから、後にその売掛債権が貸し倒れとなっても関係ありません。 手形割引のように銀行から買い戻す必要もないのです。 リスクヘッジとしても有効です。
現在、商工中金などの政府系金融機関で取り扱っていますが、まずは取引のある金融機関へ相談することをおすすめします。
注意する点は、取引先との契約で、債権の譲渡制限がある場合です。 その場合はこのスキームが使えません。 手形で受け取り、手形流動化というスキームが使える可能性がありますが、現在ではまだ金額や銘柄等で基準が高いようです。
2005年07月17日
両端と片端 利息の計算方法
利息の計算方法で、『両端計算』と『片端計算』の2種類があるのをご存知でしょうか。 その違いは、1日分の利息の違いなのです。
◎両端計算とは・・・借入日から期日までの日数で計算する方法。
例:借入日7月1日〜期日7月31日 計算日数は31日
◎片端計算とは・・・借入日の翌日から期日までの日数で計算する方法。
例:借入日7月1日〜期日7月31日 計算日数は30日
借入を行った場合、初回は両端計算です。 しかし、1年以内の短期借入を行った場合で期日に返済をせず、期日延長することがあります。 その時の利息計算は、通常片端計算です。
あなたの会社では両端計算されてないですか。
銀行によって延長時の利息計算は違うので、十分確認したほうが良いでしょう。
多くの銀行が、片端計算を行っています。 両端計算する金融機関は、あまりまっとうな金融機関ではありません。 延長時に両端計算する銀行もありますが、折衝することによって片端にしてることもあります。 当座借越の場合はほぼ大丈夫ですが、手形借入は折衝力と信用力によるでしょう。
たった一日の利息ですが、何度も延長を繰り返すことにより、コストは増えてくることをお忘れなく!!
因みに利息計算は
『元金 × 金利 × 日数(両端or片端) ÷ 365日』 です。
365日は、ユーロ市場での調達の場合360日になります。
2005年07月15日
交際費
いがいと知られてないもので交際費の範囲があります。
対外的な費用は全て交際費と思われている方が多いようです。 会計上はそれでもかまいませんが、税務上では損をします。
税務上で交際費から除かれるものとして、3,000円未満の昼食代(この場合一人分の金額)や手土産が上げられます。 税務上3,000円と明確に区分けされてはいませんが、まず間違いなく3,000円未満なら大丈夫です。 分かりやすくするために、取引先との3,000円未満の昼食代や手土産は『雑費』と処理してしまいましょう。
社内でも会議費として損金処理できる内容があります。 会議に伴う菓子、弁当、これらに類する飲食物です。 社内接待などという言葉がありますが、税務上は会議に伴う費用として認められているのです。
そのほかに、広告入りのカレンダーや手帳、タオル、扇子、うちわなども『広告宣伝費』として損金処理が可能です。 従業員の慰安目的の運動会、演芸会、旅行も勿論交際費から除かれます。
2005年07月10日
収益と費用・益金と損金
税金と会計は幾分概念が違います。
まず、会計上では収益(売上など)と費用(人件費など)という言葉があります。 この事は十分認識している方も多いようです。
しかし、税務上は収益・費用とは表現しません。 なぜなら収益イコール税務上の課税項目・費用イコール税務上の控除項目ではないからです。
税務上では、課税項目を益金・控除項目を損金と表現します。 収益・費用と益金・損金が違うと理解しているだけでも、銀行や税理士への受けも違いますし、信頼度も上がります。 ややこしい税金を多少なりとも理解して、節税を考えている、と思われるからです。
今後は会計と税務の違いについても、書いていこうと思っています。
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なんでも構いませんので、役立つ情報がありましたらご連絡をお願いします。 質問も受付ます!!
2005年07月09日
数字のマジック!! あなたの経営感覚は?
皆さんは、下記のどちらの方が経営的に優れていると思いますか?
1.開店前に100人の行列が出来ているデパート
2.開店前に 10人の行列が出来ているスーパーマーケット
1の方がすごいと思った方。 よ〜く考えてください。 答えは2ですよ。
では解説!
デパートの商圏人口(タ−ゲット)は、一般的に約100万人と言われています。 片やスーパーマーケットは2万人ほどです。
1は、100万人を対象にした中の100人です。 つまり、0.01%です。
2は、2万人を対象にした中の10人です。 こちらは、0.05%です。
以上の様に、集客数と市場占有率は違います。 実は2のスーパーマーケットの方が、市場占有率で1のデパートを上回っているのです。
経営においても、財務・経理マンにおいても、数字の実態を冷静に見極めることは重要です。 数字のマジックに引っかからないためには、少し遠くから、そして多面的に物事を見極める癖をつけることです。
数字に弱いと自称する人がいます。 しかし、私はその概念は違うと思います。 数字は『強いか・弱いか』ではありません。 『興味があるか・ないか』です。 数字に興味を持てば、真実が見えてきます。
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